▼魔力について

 

生き物の体内を巡るものと自然の中から湧き出るものがあるが同質のもの。

自然の中から湧き出るものはその内消えてなくなるが、生き物の体内に取り込まれたものは魔法として消費されるまで消えない。

消えない理由は生き物の魂から発せられるエネルギーを餌にできるから。

すべての魔法の素で属性はないとされているが「火山近くだと火属性の者の調子がいい」や「水辺だと水属性の者の魔力操作が上達しやすい」など恐らく思い込み効果による迷信が人々の中に根付いている。

 

 

ヨルシャミの持論では魔力は生き物であり、生き物全体に対する寄生生物。

魂のエネルギーのおこぼれを貰い、対価として自身の体の一部を事象に変化させる。

この変化が魔法の正体で、事象の発現の際に司令塔(脳)→肉体の順にフィルターとして通すが、肉体ごとにフィルターの形が違うため得手・不得手な属性ができるという寸法らしい。

また、このフィルターにより召喚獣やテイム対象以外への魔力譲渡ができない。

ヨルシャミの場合は脳移植をされているため相性の問題で体内の魔力が大混乱中。

それを技術とセンスで無理やり御しているため元の肉体の頃より魔法の扱いが下手になっている(が、今でも王宮仕えの上位魔導師よりは実力が上)

 

『魔導師の才能』の有無は魔力を溜め込める総量、魔力を操作できるセンス、魔力の餌になるエネルギーを多く生み出せる魂か否かで決まる。

才能がないとされていても基本的に誰の中にでも少量は存在するらしいが、魔法を使えない者が魔力を持っているかどうか常人や普通の魔導師には確認できないため、あまり周知されていない。

ヨルシャミのように目で見て観測できる場合は別。

 

 

 

魔力は餌にしている魂により質を変える。

この質は属性とは別のもので、質の良い魔力ほど上位の魔法を操りやすい。

伊織と静夏の魂はこの世界に由来したものではないため、魔力の質が他では見られないものになっている。

 

他に魔力が生命活動を行なう際に発する『オーラ』もあり、これも個人個人で個性が出る。

 

なお、ヨルシャミやナスカテスラ、シェミリザなどは魂そのものの様子やオーラ、魔力の流れを目視できるが、これは稀な才能なので魔導師全員が行なえるわけではない。

(※伊織やニルヴァーレは魔導師の才能には溢れているが見ることはできない)