ローズライカ

 

「ああ……この世界に、この尊き世界に由来したものを入れ物にしていたなら、どんなものでも受け入れたのに」

 

年齢:外見年齢20代

性別:

血液型:О

誕生日:6月10日

身長:188cm

出身地:

 

一人称:

二人称:呼び捨て


ピックアップイラスト


マッシヴ様のいうとおり」のキャラ。

 

ナレッジメカニクスの幹部の一人。

ヨルシャミの脳移植を担当したドラゴニュートの女性。

 

行き過ぎた自然崇拝者(自分の生まれた世界に由来する全ての自然なるもの崇拝者)であり、ヒトを含めすべてのものを愛している。

しかしその愛は恐ろしく一方的である。

 

自然由来のものはシェアし合うべき、という持論からライトなノリで移植や切断を繰り返していた。

貸し借り感覚で自分の腕を与えることもあれば相手からヒョイと『借りる』こともある。

誰もが喜ぶ良い事だと1ミリも疑わないため無許可でやらかす。

これが原因で故郷のドラゴニュートの里から追放され、放浪の末に技術の高さを買われてナレッジメカニクスに迎え入れられた。

 

自然由来のものに狂信的な反面、機械類はいくら原料が自然由来でも異世界の(転生者や転移者由来の)技術のため抵抗感が強いらしく、強い拒絶を示す。

そのためロボオタクのシァシァにつきまとって延々と説教したことがあり、さすがの彼にも嫌われていた。

オルバートとは相性が良かったのか恩を感じているらしい。

 

長らく行方不明のため、若い幹部はローズライカのことを知らないことが多い。

 

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■口調など

「~です、ですね!でしょうか?」「そうでしょう?」「ええ、ええ、いいですとも!」「ああ、そんな」

大仰な敬語。

 

■外見など

赤紫色の長髪に赤紫の瞳。

尖り耳、角、ドラゴンのような羽と尻尾を持つ。

巨乳。

制服としての白衣は気に入っているらしい。

 

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■嗜好

この世の自然なるものを愛し、崇め、それらを入れ替え繋ぎ合わせることに悦びを見出しているまさに狂信者。

嗜好を受け入れてくれたナレッジメカニクスを自分の居場所だと考えている。

 

初めて己を解放した際は一族郎党全員をバラしてから繋ぎ合わせた。

 

■能力・特技

移植技術の高さとドラゴニュート由来の高い生命力。

素手で触れることによって対象のバイタルデータをリアルタイムで把握できる魔法も持っている。

セトラスのカメラアイの触覚版といったところだが、ローズライカはあの生体と機械を掛け合わせた目が嫌いなため、同列に扱われるのは不快なようだ。

 

恐らく戦闘能力も高かったと思われる。

 

■好きなもの

・世界そのもの

・自然に由来したもの

 

■苦手なもの

・延命装置をはじめとする機械類と機械技術

 

 

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※ここよりネタバレ含む

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■過去

その性格から故郷であるドラゴニュートの里から追放され、ある時ベレリヤに到達。

初めは変わっているが腕のいい医者として受け入れられていたが、それもすぐに移植実験を行なったことで本性がバレてしまう。

無理な移植を阻止され、ローズライカから見た『患者』が死亡したことで猟奇殺人を行なった医師として名を馳せることになった。

 

この時にヨルシャミも王都で噂になっているのを耳にしたが、ローズライカがその後にナレッジメカニクス入りしたことは知らない。

 

■末路

オルバートの開頭検査の際にシェミリザの逆鱗に触れたことが原因で魔獣に脳移植されてしまい、長い間生き地獄を経験することになる。

この世界に属するものを尊ぶローズライカにとって、自分の肉体を失ったことそのものよりも『外部からのもの』である魔獣の肉体に入れられたことの方が耐え難かった。

 

最後はラビリンスにてニルヴァーレが憑依した伊織の手でトドメを刺された。

ただし長い間魔獣の肉体に入っていたことでローズライカは魔獣と同等のものになっており、死後に愛しい世界に還ることもできずに消滅してしまう。

末路は悲惨だが所業を考えると自業自得とも言えるものである。

 

なお、この影響でヨルシャミの脳の再移植は現状不可能となった。

シェミリザもローズライカの脳を移したように見様見真似の技術は持っているが、それはローズライカが生命力の高いドラゴニュートだったからこそであり、ヨルシャミには適用できない。

 

ローズライカの最期の一言は伊織たちにシェミリザの危険性を知らせるきっかけになった。

 

■魔獣の姿

ベースは大きな熊。

体毛の髪質は人間に酷似しており、色は薄汚れた群青色をしている。

皮はすべて肉厚で防御力が高い。人間のようでありながら熊のような声。

無理やり移植された拒絶反応を大量の薬で抑えているが、常に苦痛に襲われ目も血走っている。

 

ローズライカとしての自我が復活してからはヒトの言葉を話し、ドラゴンのような翼と尾、そして頭の両左右から角が生えた。

翼、尾、角はドラゴニュートの特性が元の肉体を再生させようと暴走した結果である。

 

死の直前に見せたのは顎関節の可動域を無視して開かれた口の中から現れた、皮膚の薄いピンク色の肉塊で元のローズライカを再現した姿。

 

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■人間関係

 

オルバート

恩人、ボス。

自分の嗜好を知った上で技術力を買って居場所を与えてくれた人間。ローズライカ個人としても好ましい人物だった。

 

シェミリザ

ナレッジメカニクスに所属中は同僚としてローズライカからも仲良くしようとしていたが、話をよくさらりと流されていた。

魔獣傀儡化実験に使用されたのは使用が主目的ではなく、シェミリザがローズライカを処理したことで良い検体が手に入ったため副次的に使われた。

 

シァシァ

天敵。

別名:説教対象。機械技術を主に扱うシァシァはローズライカにとって不快な存在だった。

しかし同僚でもあるため「ならば自分の信じるものを会うたび説いて分かり合う努力をしてあげましょう!」と傍迷惑な努力をしていた。

 

ニルヴァーレ

同僚。

ニルヴァーレとは会話する機会が少なく、行方不明後は完全に忘れ去られていた。

 

ヨルシャミ

ヨルシャミの脳の摘出及びセラアニスの肉体への移植を担当。

己に魔法をかけてでも世界の神に会う方法を秘匿したヨルシャミにローズライカは尊敬の念を抱いている。