「美しくないものに価値などあるものか。君らはどうか知らないが、僕の中じゃこれが常識だ!」
年齢:1237才
性別:男
血液型:A
誕生日:19月7日(日本の暦換算で7月7日)
身長:190cm
出身地:ベレリヤ 王都ラキノヴァ
一人称:僕
二人称:呼び捨て
イメージBGM:『Luxurious purple rose』 Enokido様
ピックアップイラスト
「マッシヴ様のいうとおり」のキャラ。
ナレッジメカニクスの幹部のひとり。延命処置を受けた人間。
美しいもの至上主義者で、これは何かきっかけがあったわけではなく生まれつきの感性。
『美しいもの』のハードルが高く、そのため日常では自分にしか価値がなくナルシストのような形になっていたが、ニルヴァーレが美しいと認めれば自分以外にも興味を持ち執着する。
一日に何度か自分を『摂取する時間』と称して鏡を見ていた。
(※美しければ何でもいいが「自分の顔」は手近で確実で大のお気に入りのため)
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■口調など
「~だ、だな、だね、だろう?」
やや芝居がかった物言いをする。声が良く通るハキハキした喋り方。
■外見など
金髪美男子。
碧眼(青と緑のグラデーション)を持つ。人間だがダイクロイックアイ。
涼しげな目元をしているものの、目線には大きな感情が籠められがちである。
高身長だが当時の王都出身者では平均的。
髪は直毛に見えるが首元辺りでクセが出てウェーブする。千年前は伸ばして縛っていた。
優男に見えて体つきはしっかりしており、近接戦も可能な筋肉を持つ。
肉体年齢は19歳当時のもの。
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■好きなもの
・自分、美しいもの
・紫の薔薇(普通の薔薇も好き)
■苦手なもの
・老化(のちに克服)
・父親
■過去について
10才の頃、不仲だった父のカルガッサスが拾ってきたヨルシャミ(約5才下)の才能と外見を美しいと感じ、彼に固執。
しかし父が死に、残ったヨルシャミが自分を連れて行かず一人で旅立ったことをきっかけにぎりぎり乗っていた人の道を外れて美しさを求め、ついには若さを保つためナレッジメカニクスに入る。
ヨルシャミ捕獲後は彼の元の肉体を貰い受けて保管していた。
父のカルガッサスとはあまり似ていないが髪色と目元は似ている。
ニルヴァーレは遅くに出来た子供のため、老いたカルガッサスをずっと目にしており「美しくない」と嫌っていた。
カルガッサスも家族を鑑みず魔法に人生を費やす性格だったので母のレヴァンティーナが出て行ったことで関係は一気に悪化。
家族の繋がりや愛情に飢えていたがニルヴァーレ本人すらそれから目を逸らしていた。
また、愛情を受け取る側の器も育めなかったため多少の愛情ではまったく気づけないでいたが無自覚だった。
■家族構成
父:カルガッサス
母:レヴァンティーナ
※母は離婚後再婚しているため、異父兄弟の血筋は残っている
■延命について
延命装置への魔力充填は魔石を経口摂取する形で行なうことが多い。
魔石を齧れるのは魔法による強化。
通常の食事も可能だがニルヴァーレにとっての『普通の食事』は長い年月の間に魔石の方に移行している。
シァシァによる延命装置を埋め込む手術及び定期的なメンテナンスにより、胸元に消えない手術痕があった。
夢路魔法の世界では自分の意思で消しているが、油断すると見えてしまう。
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■能力・特技
風属性の魔導師。
召喚術、身体強化、上位の風魔法、浮遊魔法等を同時に使用し肉弾戦もできる。
個人的に作り出した魔法に人間を魔石化するものがあり、静夏戦の後は延命装置の暴走で自滅する前に自らを魔石化した。
なお装置により常に大量の魔力を必要としている。
戦闘能力だけ見ると延命処置を施される前の方が強い(ほとんどの『延命処置された魔導師』に現れるデメリット)
教えることが上手く、褒めて伸ばすタイプで撫でる等のスキンシップが多い。
これは本人が親にしてほしかったことが無意識に影響している。
教科書代わりに作ったノートは絵本仕立てだが、これはニルヴァーレの描く絵が可愛い系なので余計にそう見えるようだ。
字は几帳面で綺麗、美しい。
暇なのか人形作りもしている。作風は絵柄と同じ。
【風の鎌】
小さな竜巻の集合体で形作られた鎌。
数本作り出すことが可能で背後に待機させておくこともできる。
本来は凝縮した風で相手を切りつける魔法の応用。
この応用元があることと、昔からよく使っていたせいかヨルシャミも同じものを模倣できる。
【召喚魔法】
ヨルシャミと同等程度には達者。対象に細かな条件付けや命令も可能。
ワイバーンを侍女兼乗り物として常時召喚していた。ワイバーンは今は伊織の元にいる。
伊織に憑依中にネコウモリも召喚。
事前に指示をし、ニルヴァーレの手から離れても召喚獣がそれを終えるまで送還されない事前命令式召喚術が特に得意。
【身体強化】
自分もしくは他者に使用可能。
ただし長時間使用すると後から肉体にダメージが返ってくる。弱い反発でも酷い筋肉痛は必至。
【魔石化魔法】
人間を魔石化する魔法。ニルヴァーレが作り出したもので、現在他に使える者はいない。
なお「対象の了承が必要」などいくつか条件があるため、誰にでも即発動させられるわけではないらしい。
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※ここよりネタバレ含む
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■魔石化後について(二章後半のネタバレ)
延命装置の暴走と静夏との死闘により瀕死の状態に陥ったニルヴァーレは自身の肉体と魂を魔石化するオリジナル魔法を発動させた。
ニルヴァーレの魔石は緑と青のグラデーションで手の平サイズ。
形は不純物は混じっていないものの原石に近い。
効果は補助系。属性の橋渡しをし、相性の悪い属性の魔法の負荷を多少和らげる。
なお、ニルヴァーレが「橋渡しの魔石」になったのは過去に親子間(ニルヴァーレとカルガッサス)の橋渡しをしてくれていた対象である母がいなくなったことで父と子の関係が破綻したことにまつわるもの。懸け橋を欲していた。
本人は無自覚。
ニルヴァーレも自分自身に使用して初めて知ったことだが、魂を含めて人ひとりを魔石にする魔法のためか魔石化後も意識があった。
ただしニルヴァーレが規格外の魔導師だったからこそであり、魔石化された対象が必ずこうなるわけではない。
▼夢路魔法の世界での振る舞い
ヨルシャミの夢路魔法の世界に干渉し現れることが可能。
今は別荘扱いしつつ、ヨルシャミが起きている間も自前の魔力で夢路魔法の世界を維持し住み着いている。
なお夢路魔法の世界での「ニルヴァーレが居る位置」から「ヨルシャミが居る位置」までの距離は現実世界での魔石とヨルシャミの位置が反映されており、あまり離れているとお互い見つけるのが大変になる。ニルヴァーレ曰く移動もショートカットはできるが大変とのこと。
更に魔石をヨルシャミから一定距離離すと完全に迷子になる。
本来は夢への招待や投影は魔法の主であるヨルシャミにしか権限がないが、ニルヴァーレは例外となっている。
そのため夢路魔法の世界に何でも投影できるが、ヨルシャミと伊織が眠っていない間は独りぼっちなので色んなことができてもわりと暇。
しかし伊織の記憶反映後は彼の記憶から様々なものを再生して現代日本のエンタメに染まっている。
ゲームも映画も漫画も好き。テレビにかじりついて見るタイプ。
▼伊織との関係
魔石化後、夢路魔法の世界で伊織の魔法と近接戦の師匠になった。
伊織の戦い方の泥臭さを美しいと認定、見た目以外にも美しさがあると気づいたきっかけの一つであるため大層気に入っている。
なお、初めに拳を交えた静夏のことも気に入っているがなかなか接触する機会がない。
放任且つ厳しく接することがあるが、ややモンペ保護者に帰結する。
▼憑依
本編の途中で伊織の許可を得て憑依することが可能になった。
が、肉体の主導権を握るほどの結びつきのため伊織の魂に焼き尽くされる危険が高く、時間制限を設けている。
「イオリにリスクを与えているのだから僕も同等のものを負うのは普通だろう」というのがニルヴァーレの考え。
なお憑依中はニルヴァーレの魔力やオーラが伊織に混ざることになるが、伊織自身の魔力量がとんでもないため覆い隠されてしまい、目の良い魔導師にも詳細が見え辛い(なんとなくわかる場合もある)
憑依中は瞳の色にニルヴァーレのものが混ざり、金、青、緑と大分トロピカル。
伊織の意識を残している場合の色の変化は片目に留まる。
夢路魔法の世界では毎回服装が違う。伊達眼鏡をかけることも。
伊織には助けを求められたら可能な限り応える長期的な契約を結び、証として左手の薬指に指輪を与えている。
この「可能な限り」で保身を図っているように見えたが、自分が消滅する危険を冒してでも助けに来たりと「可能」の範囲がかなり広い。
魔石化後は「ズルいぞ!」が口癖になりがち。
わりと本気でズルいと思っている。
■恋愛観
恋愛・情愛については感覚がぶっ飛んでおり一般的な理解ができず、正しい愛情もよくわかっていない。
伊織の師匠を続けることで師匠や親目線的な愛情は理解し始めている。
しかし恋愛がよくわかっていないのに伊織とヨルシャミに自分との結婚を持ちかけたりと前途多難。
■ちょい足し情報
・歌が上手い
歌う機会は少ないがリズム感と音感に優れ、声が良く肺活量もあるため歌唱力が高い。
夢路魔法の世界でカラオケに行くと本領発揮する。
・手袋について
「汚いもの」「手を汚したくないもの(食べ物など)」に触れる際はよく白手袋を付ける。
他の色付き手袋はお洒落の一環。黒がお気に入り。
肉体を無くしてからは素手でいることも多い。
・就寝スタイルは全裸
パジャマに着替えることもあるが基本は全裸。
後述の『ニル』の頃もばっちり全裸だった。初めは驚愕していた伊織も完全に慣れてしまっている。
・平熱が高めなタイプ
37.2~37.5℃前後。特に延命処置の影響などではなく以前からの体質である。
魔石化後は体温もへったくれもない体になったが、夢路魔法の世界では記憶を参考に体を構築するため体温もそのまま引き継がれている。
・命の天秤
命への価値観にも「美しいか否か」を用いるため、美しく気に入っているものなら自分の命とつり合っていたり相手側に傾いていれば平気で自己犠牲的な行動を起こす。ただし一般人の命への感覚は伊織から学習し、理解自体はしている。
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■人間関係
・伊織
弟子、庇護&執着対象。
直接の戦闘は行なっていないが元は敵対していた。現在の関係はとても良好、相性も良い。
結婚を申し込んで真正面から真面目に断られたことがある。
兄弟弟子で元敵対関係。ある意味幼馴染な執着対象。
過去はさておき現在の関係は落ち着いている。伊織の師匠仲間。
ただし伊織関連のニルヴァーレの天然発言でヨルシャミを激高させることがある。
・バルド
元部下。
自由に見えて根っ子は自由じゃないと見抜いていた。顔は美しいねという評価。
・サルサム
元部下。
実家の家族のために生きるサルサムを自由ではないと表現した。
ビジネスライクな付き合いだったが、それを取り払い聖女一行に同行するようになってからは本音で話している。
・セトラス
元幹部仲間。
美しいが馬が合わない。人となりを知ったのは十一章以降。
・シァシァ
元幹部仲間。
ナレッジメカニクス内では煙たがられていたニルヴァーレだが、延命装置のメンテナンスがあるためシァシァとは比較的話す機会が多かった。
ただし仲が良かったわけではなく、こちらも人となりを知ったのは十一章以降。
・リーヴァ
元召喚対象。
リーヴァが侍女だった時はクールビューティーな美しい姿になるよう指定していた。
伊織に上書きテイムという形で奪われてしまったが、特に惜しいとは感じていない。
特に絆は存在せず、契約に基づいた関係だった。
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■『ニル』について
本編第十一章からは伊織の魔力で作られた少年の肉体に魔石の欠片を埋め込んだ形で再登場。
己がニルヴァーレであることを伏せ、共にナレッジメカニクス内で暮らしながら伊織を庇護する。
この間は伊織に「ニル」と呼ばれ弟扱いされている。
少年の肉体時は「伊織が自分の弟としてデザインした」ことから瞳が金色。
それ以外は幼少期にそっくりである。
ショタ化しているとはいえ呼び名も関係があったというのにナレッジメカニクスの面子が正体にまったく気がついていなかったのは、互いに利用し合う組織だったこと、個人に対する興味が薄かったこと、ニルヴァーレが魔石化し聖女たちに同行していると知らなかったことが大きい。
■本編終盤
とある理由から右目の色が白くなっている。
ニルヴァーレ本人は白色を「美しい」と感じているため、白くなった目もわりと本心から気に入っているようだ。
ヨルシャミとの関係はほとんど変わらないが、伊織とは相手側からの恋愛感情を伴わない事実婚となっている。
伊織とヨルシャミの間に生まれた子供たちを我が子のように可愛がり、共に家族として暮らしているようだ。
なお、長男のシュリは神による斜め上の気遣いによりニルヴァーレの要素(目の色)が反映されているため、実子と言っても差し障りはない。