「彼女がいなくなり、私は父親でいることが出来なくなった。……いや、父親になれてすらいなかった、とようやく自覚した」
年齢:68才(享年)
性別:男
血液型:A
誕生日:1月17日(日本の暦換算)
身長:187cm
出身地:ベレリヤ 王都ラキノヴァ
一人称:私
二人称:呼び捨て
ピックアップイラスト
「マッシヴ様のいうとおり」のキャラ。
ニルヴァーレの父親。
魔法を究めんとする気質の強い魔導師。ニルヴァーレと同じ風属性がメイン。
子供に恵まれたのは五十歳頃と年を取ってから。
魔法に関しては天才的だが人付き合いのスキルはゼロに等しく、それは家族に対しても同様だった。
レヴァンティーナは初めはきちんと愛情があったものの、その情も尽きてニルヴァーレを置いて離婚し出て行ってしまう。
カルガッサスなりに息子について色々考えていたが性格が子育てに絶望的に向いていなかった。
とにかく人間関係の構築とコミュニケーションに『魔法に関する事柄』を挟まなくては円滑に行えない。
だが、そんなつなぎの役割りをする魔法に関する事柄に手を抜かない性格のため、上手くいくはずがなかった。
レヴァンティーナと初めは上手くいっていたのも彼女の高いコミュニケーション能力のおかげである。
逆にヨルシャミとは気質が似ているため相性が良かったが、それは一般的なコミュニケーションというよりも魔導師同士のコミュニケーションだった。
それでもニルヴァーレには(無自覚に)羨ましく見えていたようだ。
ヨルシャミを引き取った後は彼を弟子として扱い、共に暮らしている。
ニルヴァーレとヨルシャミの仲は良いと思っていた。
68才の頃、病に肺を侵され死去。
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■口調など
「~だ、だな、なのか?」
基本的にテンションが低い。
魔法に関する驚きや閃きがあった時だけテンションが上がり、笑顔も見せるため楽しげに見える。
■外見など
ややくすんだ金髪に緑色の目。
鷲鼻気味。
ニルヴァーレは自分に似ていないと思っているが遠目に見ると似ている。
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■好きなもの
・魔法全般
・古書
■苦手なもの
・人付き合いを含むコミュニケーション
・人間関係の構築
・人の機微を察すること
■能力・特技
魔法の研究に関しては発祥や属性、効果、消費魔力、発動条件、発動に必要な技術などのデータを調べて纏めたり、実証実験をしたり、同じ効果でよりコンパクトに使用できる方法を模索したりといった方面の研究が多い。
逆に新たな魔法を作り出すことには興味はあっても積極的ではないようだ。
過集中気味で部屋に籠って調べものをしていることが多いが、必要があればフィールドワークにも勤しむ。
メイン属性は風。
息子も同じ属性だと知って残念そうな顔をしてしまったのは、他者の魔法を間近で観察できるチャンスなのに同じ属性だったのですでにサンプルが潤沢だったため。親としては大失敗なリアクションだったがカルガッサス本人は自覚していない。
攻撃魔法、補助魔法共に使うことができるが魔獣退治に率先して赴くことはなかったらしい。
ただしデータを採取する際は嬉々として赴いていた。
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※ここよりネタバレ含む
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■ニルヴァーレに対して
カルガッサスなりにしっかりと育てようとしていたが、絵本代わりに魔導書を与えたり子供の望みに気づけなかったりと粗が目立つ。
相手に高いコミュニケーション能力がないと破綻するタイプ。
ニルヴァーレも自分から望みを口にすることが少なく、アピールだけ繰り返していたため察しの悪いカルガッサスとの相性が最悪だった。
しかしニルヴァーレの性格に関しては(美しいもの好きという点を除き)家庭環境が大きく影響しているため、巡り巡ってカルガッサスに返ってきた形になる。悪循環親子。
ただし、決して子供に対する愛情がなかったわけではない。
ニルヴァーレが本心を吐露してからは息子の望みをようやく理解し、応えてやれなかったことを悔いたが、生きている間にその懺悔を届けることはできなかった。
夢か現実かニルヴァーレが危機に瀕した際に残滓のような姿で想いを伝え、遅まきながら和解した。
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■人間関係
息子。
生きている間に分かり合えなかった実の息子。
愛情の伝え方が下手な父と愛情の受け取り方が下手な息子だった。カルガッサスからすると妻によく似た綺麗な子供。
弟子。
出先で流行り病で家族を失ったヨルシャミを拾った。
弟子だが傍目から見ると実子より我が子のような扱い方になっている。
元妻。
相応の愛情はあったが上手く表現できていなかった。
・伊織
直接の面識はないが孫弟子にあたる。
最終的には間接的な孫の親が伊織という複雑な関係。