「僕が最も知りたいと思っていることが何かわかるかい」
年齢:?
性別:男
血液型:A
誕生日:?
身長:155cm
出身地:?
一人称:僕
二人称:~君、呼び捨て
ピックアップイラスト
「マッシヴ様のいうとおり」のキャラ。
顔の左半分を仮面で隠した少年。
聖女一行と敵対しているナレッジメカニクスの首魁で一番の古株。
人間且つ延命処置はしていないが何故か長命で、少なくとも千年以上前から生きていた。
ぱっと見は柔和な対応をするが、それは他人に執着を持たず期待していないことの裏返し。
仲間がいつの間にか自分のもとを離れていても「それはそれでいいか」と思い気にしない。
反面、部屋にひとりきりになることに何らかの感傷を感じるが、その理由は本人にもわかっていないようだ。
メリットの有無、意味の有無を軸に思考することが多く、無価値と感じたものはどれだけ長い付き合いのあった者でも容赦なく切ってしまう。
特に不都合がなければ仲間と食卓を囲み普通に食事をする。
感情が希薄で特に笑うことを不得手としており、表情に出にくい上に口で笑っても「はは」と音を二つ発しただけのような笑い方になる。
ただし十章以降は特定の相手にのみ感情表現が豊かになっている。本人に自覚はない。
倫理観は作中で一、二を争うほど希薄な人でなし。
可読性はあるが癖字。
熱中期はミミズ文字に進化する(なお本人は後から読める)
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■口調など
「~だね、だよ、だ、かい」
落ち着いた口調。
虚を衝かれた場合や驚いた時は「おや、困ったな」「それは驚いた」等と言うが、まったく困っているように見えないし驚いているようにも見えない。
とある理由があり十三章の途中から言動に人間味が増す。
■外見など
顔の左側に模様の刻まれた仮面。
この仮面は見えない位置で直接頭蓋骨にアンカーを挿して固定してあるが、取り外しは可能。
銀髪に赤紫色の瞳をしており、顔つきは整っている。顔に感情が出づらい。
瞳の色は時折濃くなることがあり、セトラス等ナレッジメカニクスのメンバーはそれを何度か観測しているが理由は知らないようだ。
白衣を気に入っており日常的に身に着けている。
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■熱中期について
原因は不明だが時折本人たちが『熱中期』と呼んでいる状態に陥る。
その期間中はコミュニケーションをすべて受け付けなくなり、研究に没頭してしまう。
研究の内容に一貫性はなく、邪魔をすると普段のオルバートからは考えられない苛烈な反応が返ってくることも。
■能力・特技
計算能力に優れ、プログラミングや機械類の組み立て、生体の取り扱い等にも長ける。
ただし後者はシァシァやヘルベールたちの方が特化する形で優れているようだ。
手先は器用だが食物を扱うとなると途端に不器用になり、うさぎリンゴを音叉と間違えられるほど。
バイクの運転技術も持っている。
■好きなもの
・コーヒー(特に濃いもの)
・考察
・考案、検証、証明の流れ
・プログラミングや機械類の細工
■苦手なもの
・回復や強化含め自分に魔法をかけられること
・笑うこと
・調理や食材への細工
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※ここよりネタバレ含む
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■境遇
バルドと同じく不老不死であり記憶の欠如が多く、今や自分が何の目的で知識を集めているのかすらわからなくなっている。
ただしバルドと違い毒の排出には時間がかかり、再生速度も少し遅い様子。
顔の作りもよく見ると似ており、彼との相似点の多さから血縁関係を疑われているが…?
なお痛みは感じるが顔に出ず、幹部に自らの開頭検査をちょっとしたお願い事感覚で頼んだりする。
■仮面について
酷い頭痛に悩まされていた頃にシェミリザから貰ったもの。
今でも外している時間が長いと痛む。
仮面の下の左目の眼窩はがらんどうである。
顔と頭の骨に直接刺す形で装着しており、ちょっとやそっとじゃ取れないが強い衝撃を受けると外れる。
自分で外すことも可能。
仮面の裏面には表面のものと似た模様が彫られている。
■十章以降の様子
十章からは洗脳し連れ帰った伊織の『家族ごっこ』に付き合って父として振る舞う。
この頃から人間らしい面が増え、古い知人でもあるシァシァが一瞬人違いをしたと錯覚したほど。
死生観が破綻していたが、伊織に対して吐露した「死にたくない」という本音には自分で驚いていた。
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■正体(※814話以降の重大なネタバレのため反転。スマホ等で反転できない場合はコピペしてください)
時差により数千年前に転生した藤石織人が記憶を封じた左目を破棄され、活動に必要な一部の記憶と知識欲だけを残してナレッジメカニクスに残り続けたのがオルバートである。
シァシァ加入前まではオリトと名乗っており、こちらでの本名であるバルドよりそちらで呼ばれることを好んでいた。
記憶破棄後は微かに覚えていた響きから「名乗るならこれがいい」とオルバートを名乗り始める。
これはこちらの世界での両親を失った後、拾い育ててくれた養父の名前。
藤石織人は「自分が嫌い」であり、その影響で同一人物と言っても差し支えないバルドに対して嫌悪感を露わにしていた。
洗脳し家族ごっこを始めた伊織に対して心を開き、感情豊かになっていったのは元は彼の父親だったため。
バイクの運転技術は織人が持っていたものの名残り。
食材の加工に対して不器用なのは「調理に関する記憶が根こそぎバルドに移っていたこと」と「この数千年間料理を作る機会がほとんどなかったこと」が原因。そのため経験を重ねることで少し改善した。
コーヒー等自分の嗜好品として作る機会の多かったものは特に失敗はしていない。
■静夏への執着について(※814話以降の重大なネタバレのため反転。スマホ等で反転できない場合はコピペしてください)
記憶が戻っていない状態でも静夏に興味を示したのは聖女マッシヴ様が興味深いからというより、彼女が前世の妻だと無意識に察していたから。
オルバートにとって本来の目的である「元の世界へ帰ること」は「家族にまた会いたい」が理由だったため、彼女の存在は必要不可欠だった。
伊織に関する記憶は元々少なかった上、ほとんどがバルドが有していたことから影響が出るのに時間を要した。
静夏の名前の漢字を初めから知っていたのも無意識下に残っていた記憶の発露。
■仮面について 2(※814話以降の重大なネタバレのため反転。スマホ等で反転できない場合はコピペしてください)
不老不死の力で回復する場合、回収可能なパーツは再びくっつくため、オルバートの左の眼窩は破棄された左目を求めて常に痛みを発していた。
本来なら回収不可能となれば新しく生えてくるが、失った原因が特異だったこと、そしてその左目がまだ生きていた上に記憶を持ったまま別個体として再生したことからオルバートは永遠に左目を失くしたままだった。
それにより精神が不安定になり、取りこぼした記憶を喚起させるトリガーになる可能性もあったため、シェミリザが仮面に左目を取り戻したがる反応を抑える(左目との繋がりを遮断する)魔法を付与した。
加えて脳内にその補助器具(チップ)を埋め込み、面倒な記憶を思い出しそうになると痛みを発するように調整。
つまり普段の頭痛と記憶の喚起による頭痛はそれぞれ別物である。
バルドが近づくと凄まじい頭痛と体調不良に見舞われるようになったのはその両方が原因だった。
バルド側に頭痛がなかったのは彼には妨害の魔法がかかっていないことと、度重なる大幅な回復による強化でオルバートより不老不死の力が強まっていたことが大きい。
熱中期は補助チップによる『余計な記憶を思い出させないために何か一つのことに集中させる』という目的で人工的に作られたもの。
良い結果をもたらすこともあるが、何に打ち込むかはランダムなため、大抵は作業効率が下がるため常にこの状態に陥ることはないように調整されている。
■性格の変化(※814話以降の重大なネタバレのため反転。スマホ等で反転できない場合はコピペしてください)
織人としての記憶を思い出してからは言動から倫理観の皆無さが薄れ、照れたり焦ったりと人間味が強まった。
ただしバルドのように元の性格からガラッと変わったわけではないため、彼ほどの変化はない。
また、長年オルバートとして積み重ねた記憶は消えていないこともあり、倫理観がない時はない。
予想外のことに狼狽えると奇行に走ったりドジを踏むのは記憶がない頃から続いている。
自分の体を盾として扱うなど粗末にしがち。
静夏の傍には『まだマシな藤石織人』であるバルドが居るべきであり、汚れきった自分は名乗るべきではないと考えていたが紆余曲折あり十三章後半では織人としても振る舞うようになる。
本心からの言葉を口にすることも増えた。
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■人間関係
側近として傍に置いている。最古参。
お互いに個人間での情は無いが最も長く一緒にいた。利用し合っている関係の代表格。
・シァシァ
組織の幹部、パパ友。
シェミリザの次に長く一緒にいた。こちらも情はなかったが伊織との関りを経て交流が生まれる。
・セトラス
組織の幹部。
双方了解済みの利用し合う関係。
ただセトラスがカメラアイの使い過ぎで子供のような言動になった際は無意識に父親のように振る舞うこともあった。
・伊織
敵対グループの一員、疑似家族の息子。
洗脳前は「厄介な転生者」程度の認識だったが、洗脳後は彼の家族ごっこに付き合う内に子離れできない親のような奇妙な言動が目立ち始める。
かなり甘いが本来の目的を果たすためなら伊織に非人道的なことを行なわせることに迷いはなく、それに対してバルドから責められることもあった。
(↓ネタバレ反転)
前世の息子。
伊織が小学生になる前に死んだため、その後のことは間接的にしか知らない。
・静夏
興味対象。
聖女マッシヴ様として強い関心を示す。
彼女が追い詰められた際にどのような反応を示すかデータを取るため、オルバートは静夏の息子である伊織を洗脳した。
(↓ネタバレ反転)
前世の妻。
記憶が戻った際にその事実も把握したが、オルバートはそれを伏せようとした。
・バルド
不快な対象。
初めは無関心だったが物語の途中から強い嫌悪感を示し始める。
(↓ネタバレ反転)
元は同一人物であり、オルバートの左目から再生したのがバルド。
二人の間の嫌悪感は同族嫌悪であり「自分が嫌い」という気持ちの発露でもある。