▼魔法について

 

体内に住まい(宿主が意図していなくても)餌を貰っている魔力が対価として起こす奇跡。

宿主が望み、外に出た魔力が姿を変えて起こす事象がいわゆる魔法とされる。

 

なお「魔力は生き物である」はヨルシャミの自論であるため一般的な魔導師には馴染みの薄い説である。

魔力の生態については魔力についてのページ参照。

 

■契約が必要な魔法(召喚魔法を除く)

個人間で契約を結ぶ魔法。上位の魔法で扱いが難しいとされる。

作中では下記のものが該当。

 

・ヨルシャミと伊織の『ヨルシャミを助ける契約』

・ニルヴァーレと伊織の『可能である限り助ける』

・伊織とヨルシャミとニルヴァーレの『ずっと共にいる』

 

契約の証は物理的に出現するが、模ったものの機能までは再現できない(時計など)

 

 

■血筋由来の魔法

ヨルシャミの仮説では『遺伝子を住処にしている特殊な魔力の影響』

そのため世代を重ねると弱くなりやすい。

寿命の長いエルフ種等に多く残っているのはこれが理由らしく、数万年前なら人間にも保有者がそれなりにいたのではないかと推測されるものの、いつ頃から存在しているのかは定かではなく、世界の防衛力強化の一環として出現した可能性もあるため推測しかできない。

 

作中ではヨルシャミの自動予知が該当。

もっと前の世代なら自動でランダムではなく任意で予知が可能だったらしい。

 

 

■オリジナルの魔法の創作

高位の魔導師が長い時間をかけて行なうもの。

時間を要するため製作者は人間より長命種に偏っている。

相性も大きく影響してくるため、作りたいものを必ず作れるわけではない。

下記のものが該当。

 

・ニルヴァーレの魔石化魔法(魔力を含む肉体を魔石にする)

・ナスカテスラの培養魔法(細胞を強制的に増殖させる。回復魔法の応用)

・シャリエトのベンジャミルタ専用マーカー魔法(どこにいるか把握できる)

 

作り出した人物に合わせてチューンナップされているため、他者が使うのはなかなかに難しい。

そのため固有魔法と呼ばれることもある。

 

 

■回復魔法

ベルクエルフは手足のように使いがちだが本来は扱いが難しい。

部位を絞る、回復効果を限定する、医学知識を織り交ぜバランスを取る、など融通が利くが、その分自由度が高すぎて何をどうしたらいいかわからない、となる者が多いため。

 

また『失敗すると対象に新たな腕が生えたり目が増えたりするかもしれない』という厄介なデメリットがある(相当才能のある者でない限り不発に終わるくらいだが)

 

魔力が体内に入ってから治癒という事象に転じるため、伊織の場合はその魔力が転じる前に強すぎる魂が焼いてしまうので回復魔法が効きにくい。

セトラスの魔法と機械が融合した義眼による脳のダメージも回復魔法が効かない様子。

虫歯にも効くが調整が果てしなく難しいので専門の治療師でもない限り魔法では治療したがらない。

 

ヒルェンナは人間だが回復魔法以外を一切使えない枷を付けることで回復魔法の性能を底上げしており、対象の体と体内の魔力が覚えている部位を記憶に基づいて再生させることができる(連発不可)

これはヨルシャミやナスカテスラにもできないレベル。

しかし「全体的に力の強い回復魔法」というより「患部にピンポイントで作用する力が強い回復魔法」という側面が強く、やはり伊織には効きが悪かった。