ヘルベール

 

「理解しろとは言わないが、家族のためなら何だって出来るというこの気持ち、

 お前ならわかるだろう――聖女」

 

年齢:外見年齢40~50代

性別:

血液型:О

誕生日:59月21日(日本の暦換算で9月21日)

身長:200cm

出身地:

 

一人称:

二人称:呼び捨て


ピックアップイラスト


マッシヴ様のいうとおり」のキャラ。

 

ナレッジメカニクスの幹部の一人。

本編に出てくる幹部の中では一番若いが、延命処置を施した時期が遅かったため見た目は一番老けている。

組織入りしたのはここ数十年のこと。

 

延命処置を受けた人間は魔石を経口摂取する必要があり、ヘルベールも定期的に口にしている。

加えて通常の食事は取れるが必須ではなくなるため、長く生きるほど食事が飽きたエンタメのように感じられるようになるが、ヘルベールはまだ期間が比較的短いことと家族との食事は必ず普通の食べ物で行なうため、他の幹部よりは通常の食事に慣れているようだ。

 

組織では生物関連の技術担当。

遺伝子解析からキメラ作成まで幅広く扱っており、本人も心底楽しんでいる。

キメラを操るのに小さな笛を用いる。至極簡易的な命令なら指笛でも可能。

 

組織の首魁であるオルバートには必要があればへりくだるが敬愛はしていない。

 

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■口調など

「~だ、だな、だろう」

 

オルバートに対しては敬語。

他の幹部(特にシァシァ)は口の利き方に頓着しないのでそのまま接している。

(※オルバートも気にしていないが「さすがにトップには気を遣う」とヘルベールが自主的に敬語を使用していたが、聖女一行を追うようになり接触が増えたことで崩れた)

 

■外見など

静夏並みにガタイの良い壮年の男性。

薄いグレーの髪に青い目。

固い髪質のツンツンヘアーを一房だけ残してオールバックにしている。

 

軍服風に改造した白衣を着ている。

ただしナレッジメカニクスの制服として着用している認識のため、着替えが必要な場合は特に頓着せず脱ぐようだ。

 

肌はやや色黒。

髭を生やしている。

 

加齢により視力が低いためナレッジメカニクス特製の高性能眼鏡を使用。

 

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■目標

・家族、特に娘のためにナレッジメカニクス内の地位を保持し続ける

 

とある事情でナレッジメカニクスの技術力がどうしても必要なため組織入りした身。

ただ自由に思うがまま研究できる環境にも魅力を感じており、家族以外が犠牲になるのはあまり気にしていない。

多少の罪悪感は降り積もっているが無視している。

とにかく家族ファーストだが、生き物を好きに弄りたいという欲求も常に抱えている。

 

■性格

戦闘派に見えるが研究科気質。アウトドアよりはインドア。

そのわりに顔面の圧が強いため誤解されがち。

ヘルベールとしては落ち着いて研究をしたいが、セトラスが怠惰でシァシァは子供っぽい、パトレアは子供、シェミリザは何を考えているかいまいちわからず、オルバートはどこか抜けているため纏め役にならざるをえないことが多い。

 

家族を前にした時だけ好々爺のような顔をする。

 

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■作成したキメラの代表例

巨大な白いネコ(両眼にチャーム能力)

イルカの頭部を持つゴリラ

知能の高い昆虫(大群)

ペリカンの頭を持つ大蛇

耐久に優れた巨大亀(海での足場になる)

etc.

 

※技術は凄いがキメラの見た目のセンスはない

 

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■人間関係

 

フレフェイカ

最愛の妻。

彼女を傷つけない場所を作るため、ヘルベールは家の周囲に人間を遠ざける役目を持つキメラたちを放っている。

 

ナレーフカ

最愛の娘。

ヘルベールの弱点の一つ。まさに目に入れても痛くない。時折行き過ぎた過保護っぷりを見せることがある。

 

シァシァ

幹部仲間。

自身と娘の延命処置をしてくれた恩人だが、シァシァが苦手な性格をしているためあまり関わりたくない。

 

セトラス

幹部仲間。

技術は認めているが怠惰な面はどうかと思っている。無意識にヘルベールから世話を焼くことがあるが好き好んでやっているわけではない。

 

 

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※ここよりネタバレ含む

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■過去など

元は他国の軍人。

恵まれた体格に期待を寄せられ近接戦を任されがちだったが、ヘルベール本人は戦闘センスが無いため苦労した。

遠征先で単眼種サイクロピエンスの女性、フレフェイカと出会い惚れ込んで結婚。

その際に軍を抜けている。

 

■ナレッジメカニクスに入った理由 

結婚後に生まれた娘のナレーフカが魔力を過剰に溜め込む体質で、しかし魔導師の才能はなかったため過剰な魔力が体内を荒らしていた。

 

このままでは余命僅かだと悩んでいたところ、ナレッジメカニクスから勧誘を受ける。

娘の長命化は望んでいなかったが、延命装置の『生きている限りずっと莫大な魔力を消費する』という特性を活かして、ナレーフカの魔力を適切な量に調整している。

ただし装置はメンテナンスが必要なため、メンテできる技術を持つ組織(特にシァシァ)から離れられない。

いつかは自分がその技術を会得したいと考えているが、ヘルベールに魔導師の才能はないため道は険しいらしい。

 

八割は娘のためというのが理由だが、ヘルベール本人の欲を唯一満たせる場所でもあるため己の意思で留まっている面もあるため善人ではない。

 

■ヘルベールの欲

解剖を伴う生物の研究、及び異なる種を繋ぎ合わせてキメラを作り出すこと。

変態的な反応はしないが自分の手で生命を操ることに楽しさと生き甲斐を感じているタイプ。

 

■戦闘技術

延命処置で長く生きることになったのを機にある程度の戦闘技術を身につけたため、軍にいた頃よりは動ける。

刃物による戦闘をキメラで補助する戦法、ヘルベール本人は姿を見せず司令塔のように笛でキメラに指示を出す戦法がメイン。

ただし本職や現役で旅人をやっているような相手には長期戦になればなるほど負ける確率が上がるようだ。

 

■洗脳した伊織に対して

伊織からは「じーちゃん」と呼び慕われていたが、ヘルベール本人は常にフレフェイカとナレーフカを第一に考えているためシァシァやセトラスほどは絆されなかった。

洗脳の安定化のためある程度は親しく接するが、一定の壁がある。

が、一緒に寝落ちるなど気を許している面も見え隠れしていた。

とある事情からナレーフカと伊織を引き合わせた際に二人が仲良くなり、フレフェイカも受け入れていたことから若干軟化している。

 

伊織が無邪気にヘルベールの加齢臭について言及していたことを本人は知らないようだ。