「……私、ここで生まれました。名前は初めからありません」
年齢:10才
性別:女
血液型:AB
誕生日:2月2日(日本の暦換算)
身長:131cm
出身地:暗渠街
一人称:私
二人称:~さま、さん、身分が同じで許可があれば呼び捨て(敵対者は無条件に呼び捨てる場合もある)
「暗渠街の糀寺さん」のキャラ。
暗渠街のペルテネオン通りにある奴隷商『ベルゴの里』で生まれ育った少女。
当時は名前がなく25番と呼ばれていた。
これは運営方針に基づくものであり、ヘルだけ辛く当たられていたわけではない。ただし元々名前を持っていない奴隷は少数である。
同じベルゴの里にいたソル、アガフォンの二名と一緒に柚良に買われて万化亭で働くようになる。
その後柚良の指導のもと魔導師としての訓練も開始し、晴れてソルたちと共に私立万化魔法専門学校の補佐新入生として入学した。
これは柚良の授業を補佐する名目での入学だが、他の時間は自由に授業を受けていいため学生と呼んで差し支えない。
素直且つ勤勉で弱音を吐かないタイプ。
ポーカーフェイスであり感情が表情に出やすいが、抑圧されているわけではなく性格によるもののようだ。
ソルとはどこか兄妹のように接している。
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■口調など
「~です、ですね、ですか?」
敬語がデフォルト。
相手によっては砕けた口調も使うが稀である。敬語だからといって心を開いていないわけではない。
初めの頃は敬語ながら言葉選びが少し幼かった。
声音はやや平坦。
■外見など
黒いロングストレートヘアーに青い目。やや垂れ目。
目の色は母親からの遺伝のようだ。
年齢より大人びて見えるが平均身長であり、性格と表情による影響だと思われる。
柚良からもらった群青色の可愛らしいリボン付きのバレッタを付けていることが多いが、汚れそうな時は外している場合もある。
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■好きなもの
・柚良や蒼蓉、ソルやアガフォン、万化亭そのもの
・母との思い出
・柚良がくれたバレッタ
■苦手なもの
・過度に苦いもの(拒絶はしない)
・寝癖を整えること。一人でもできるが時間がかかってしまう
■能力・特技
魔法は風と火に特性が高く、後に同時使用も可能になる。複数属性の同時使用は高度なためヘルには魔導師のセンスがあるようだ。
加えて危険察知能力が高い。
学習に関しても好成績を収めているが、特別記憶力が良いわけではなくヘルの努力によるものである。
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■寝癖について
寝相が悪いわけではないが、起きた時の寝癖が凄まじいことになっている不思議な髪質。
ストレートヘアーだがとにかく寝癖が頑固。
万化亭内でこの寝癖を整えるのはソルの役目になっているようだ。
なお、一度戻ってしまえば大人しいストレートヘアーである。
■奴隷商への感情について
ベルゴの里は奴隷に高等な教育を施し、商品として恥ずかしくない人間に育てることをモットーとしているためヘルも衣食住に困ったことはなかった。
店主のヘラルデには特別懐いているというわけではないが、嫌いでもない。
商売のためだが、ヘルを身籠っていた母に生む選択をさせたことを考えると命の恩人でもある。
その後、柚良が名付ける際にヘラルデにあやかりつつも地獄の王と同じヘルの名前を付けられた際は素直に受け入れていた。
情緒が育ってからはヘラルデに対しても『居場所をくれた人』という認識になっている。
ただしこれは奴隷商として情を抱かないよう注意を払ってきたヘラルデとしては少々複雑なようだ。
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※ここよりネタバレ含む
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■血縁関係
隠世堂のクメスフォリカとは叔母と姪の関係。
クメスフォリカの兄、クメスレツカの娘がヘルである。
ただしヘルが生まれる前に母親ごと奴隷商に売り渡されたため、ヘルは父親の顔を見たことはない。
長らく暗渠街の外(故郷)にいた叔母のクメスフォリカに関しても同様である。
しかし母親から父親の名前と容姿の特徴、特に黒い白目に関して耳にしていたため、クメスフォリカの名前を聞き顔を見た際に察することができた。
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■人間関係
・柚良
主人、恩人、先生。
ベルゴの里でヘルを選び出した人物。
その後、奴隷というより普通の従業員のように接し、尊重し、様々なものを与えてくれた柚良に懐く。
・蒼蓉
主人、恩人。
購入の際に金を出したのは蒼蓉だが、所有権は完全に柚良に譲渡されている。
万化亭という居場所を与えてくれた人としてヘルは認識している。
・ヘラルデ
店長、恩人。
ヘラルデが買ったのはヘルの母だけだったが、その後ヘルの母の妊娠が判明してもそのまま生むように取り計らった。
・ソル
同僚。
同じベルゴの里出身の奴隷。ただしソルは奴隷商で生まれたわけではない。
同僚だが兄妹のように接しており、心も開いている。
・アガフォン
同僚。
ソルと同じく同じベルゴの里から買われた老人。
こちらは祖父と孫というようにはいかないようだが、気安い関係ではあるようだ。
叔母。
ある日転機が訪れて遭遇。
血の繋がりは感じるが親しみは感じないようだ。
・クメスレツカ
父親。
会ったことはないがクズ人間だということは十分すぎるほど認識している。